はやしレディース肛門・泌尿器クリニック

大阪市中央区のはやしレディース肛門・泌尿器クリニックの院長ブログです。 日々の雑感や医療に対するお話しなどを、およそ週1回のペースで更新しています。

【闘病記④】 ごはんが食べられない!

入院してから3ヶ月、やっと胃にあいた大きな穴が閉じてくれ、待望の食事が始まりました。 

ところが何と・・・、3ヶ月間も食事を摂っていなかったため、胃が食べ物を腸に送るという本来の役割を忘れてしまっていたのです。 

食べ物が胃から動かないのです。 
私が食べ物を摂取すると、吐き気が襲って食べれなくなるのです 

信じられませんでした・・・。 
食べ物が胃から動かない感覚、この苦しさ、悲しさ、初めての経験でした。 

それでも約3週間後、胃は本来の役目である「食べ物を腸に送ること」を少しずつ思い出してくれました。 

何とかこれで食べられる! 
一筋の光を感じることができました。

試練はあと1つです。 

続きは次回のブログで。

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大阪市中央区の「はやしレディース肛門・泌尿器クリニック」です。
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【公式ホームページ】
http://www.hayashi-lady.com/
肛門外科・泌尿器科・乳腺科・婦人科・漢方治療

【闘病記③】 痛みとの闘い

体に入った管は、1ヶ月後に3本、2ヶ月に2本となりましたが、痛みは変わらず、通常の痛み止めはすでに限界に来ておりました。
とうとう麻薬成分を含んだものの使用を薦められてしまいました。

もともと消化器外科を専攻していましたので、麻薬成分を含んだ鎮痛剤というと終末医療のイメージが強く、使用に対してはかなり抵抗しておりましたが、襲い来る痛みには勝つことができず、麻薬成分を含んだ鎮痛剤を使うことを承諾しました。 

さすが・・・効果は抜群です。 
痛みはすぐにどこかへ去ってしまいました。 

そうして入院から3ヶ月後、胃にあいた大きな穴は完全に閉じました。 

長い夜から夜明けを感じた瞬間でしたが、ここから考えもしなかった、鎮痛剤に含まれた麻薬成分の報復を私は受けることになります。 

本当の夜明けはまだまだ先でした。 

続きは次回のブログで。

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【闘病記②】 入院生活の長い長い夜

治療の方法としては手術で胃を半分に切ってつなぐか、そのまま自然治癒で穴がふさがるまで待つかのどちらかです。 

今回の胃穿孔は診断がつくまでにかなりの時間がかかったため、手術は通常よりもかなり厳しいものになるという事情から、自然治癒を選ぶことになりました。選ばざるを得なかったという方が正しいのかもしれません。 

ここから4ヶ月に及ぶ闘病・入院という、人生で最悪の「長い長い夜」を迎えることになったのです。

身体には4本の管が入り、そのうちの2ヶ所は機械を装着して、破れた胃から身体の中に散らばった胃の内容物を強い力で吸い上げるという処置がとられました。 
これがまた恐ろしいほど痛く、この激しい痛みに昼夜を問わず苦しめられました。もはや痛み止めも効かない限界状態でした。 

その苦しみの中で、これまで診察をしてきたさまざまな患者様の顔が頭をよぎりました。
そして私は今まで医師として、患者様の本当の「痛み」や「苦しみ」を取り除くことができたいたのだろうか?と自問することになりました。

続きは次回のブログで。

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【闘病記①】 緊急入院

1月8日(金)のことでした。
いつも通り診療して、いつも通り晩ごはん食べただけなのに、夜中に突然痛みがおこり、収まる様子もなくどんどん強くなってきました。
身動きさえ取ることも出来ないようになり、救急車で病院に行きました。
そして、その後意識を失ってしまいました。 

病名はなんと、「胃穿孔」と「心停止」でした。 
つまり、胃に大きな穴があいて、身体にショックを起こし、心臓が止まってしまったのです。 

そんな状態からなんとか意識が戻ったのは2日後でした。 

そんな状態になる前に「自覚症状」はなかったのかと記憶を辿るのですが、救急車で運ばれた当日を思い返しても診療中にお腹痛かったとか、食欲がないとか、そんなことは全くなかったので、病名をしばらくは受け入れることはできませんでした。 

その日から4ヶ月間、私はこれまでの人生で最悪の「長い長い夜」を迎えることになりました。 

続きは次回のブログで。

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ブログを開始します

今回、診療を再開するにあたり、初めての長期入院という体験で改めて患者様の「心情」や「不安感」などを身をもって感じたことなど、医者の不養生と笑われてしまうかもしれませんが、皆さんと共有できればと思い、ブログを開始することとしました。

日々の生活の話など、取り留めのないことなども書いてしまうかもしれませんが、「医師もまた一人の人間なんだな・・・」と身近に感じていただけたら幸いです。

今後ともよろしくお願いいたします。

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