失ったもの、失いかけたものを取り戻すということは、人生において一番幸せなことではないかと思います。
私の場合は髪の毛(笑)、日常のごく平凡な生活です。

髪の毛については前回までのブログで3回にわたり、いろいろ綴らせていただきました。
声を失ったのは、これも過去のブログで書きましたが、昨年の心停止と呼吸停止の際に、2度にわたって挿入された気管内チューブの影響で声帯を傷めた時です。
私は元々声帯が弱いらしく、風邪をひくとすぐに炎症が喉にきて、声が出なくなります。
風邪の場合はだいたい長くても1週間くらいで声が戻っていたのですが、昨年の入院で声帯を傷めた時は3ヶ月間も声が出なかったので、もう声は永遠に戻らないじゃないかと思いました。
退院したらJCHO大阪病院(旧 大阪厚生年金病院)耳鼻咽喉科の望月先生に治してもらおうと決めていました。
これが声の出ない私の心の支えでした。

幸いなことに声は戻ったのですが、一度声を失ったので、声が出るという当たり前のことにとても幸せを感じ ます。
今でも私は、たまに自分の声を確認して悦に入っております。

昨年は長い入院生活を強いられ、体に太い管が入っていて、それが重い装置につながれていたので、長期に渡って外に出られませんでした。
痛みと苦しみの中、今まで普通に過ごしていた平凡な生活が、遥か遠くのものに感じられました。

退院して、陽の光を浴び、外の空気に触れ、二本足で歩くという、ごく普通のことがどれだけ幸せなことかということを知りました。
退院した日の陽の光や空気の美しさと感動は、今でも忘れられません。
空気は小学校の理科で習った通り、やはり虹色(7色)でした。
たいへん綺麗でした。



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